お知らせ

全体 日本被団協のノーベル平和賞の受賞によせて

 日本被団協のノーベル平和賞の受賞に、心からお祝いを申しあげます。

 思い出したくないご経験にもかかわらず、人間にとっての原爆の意味の証言者として、反核平和のメッセージを全世界に向けて発信してこられた日本被団協の活動に心からの敬意を表します。被団協は、非人道的で、残虐な核兵器による犠牲を国民に二度と「受忍」させないように、粘り強く国に迫り続けてこられました。


 授賞された日本被団協の代表委員である田中煕巳さんは、高校卒業後大学進学までの期間、東大生協で勤務されていた経歴をお持ちです。大学進学後は東京理科大学生協の設立にご尽力された、大学生協運動の大先輩でもあります。


 その意味でこのたびの日本被団協のノーベル平和賞受賞は、東大生協にとっても、大変嬉しい出来事です。『きけ、わだつみのこえ』出版に象徴されるこれまでの東大生協の歴史にあらためて思いをはせ、未来に向け、生活者の立場から平和について知り、知らせ、考え、話し合う活動を継承していきたいとの思いを新たにするものです。

2024年12月10日

東京大学消費生活協同組合

理事長 玄田 有史

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