入門駒場ライフ
科類・進振について

科類について

東京大学には、みなさんご存じ文系3つ、理系3つ、計6つの科類があります。このページでは、この科類の違いについて説明します。

みなさんが一番最初に科類というものを意識するのは受験の時でしょう。センター試験の点数が低いと、二次試験を受けられなくなることがあります。いわゆる「足切り」です。足切りの点数は科類によって違います。ここ数年では、理系が約650〜800点、文系が約610〜750点で推移しており、科類によって最大で100点近く足切りの点数に差が出たこともあります。センター試験の点数によって、志望科類を変更する必要もあるでしょう。センター試験と二次試験の点数を足した合格最低点も科類によって10点以上違う場合があります。「0からわかる進学選択」で解説しますが、どの科類に入っても、「進学選択」という仕組みによって、本人の希望(と、努力)次第でほぼすべての学部に進学できます。入学するときは、自分のセンター試験や模試の結果をよく考えて、合格する可能性が高い科類で出願することが重要です。

入学してからは、科類によって何が違うのでしょう。もちろん文系や理系によっても授業は違います。科類によって受ける授業が違います。進学先にもばらつきがあります。

各学科の進学先や必修の授業には以下のような傾向があります。

文科一類 クラス分けは文科二類と共同です。多数が法学部に進みます。センターの足切り点は文系の中で高めです。合格最低点も高いことが多く、文系の難関と言えるでしょう。
文科二類 文科一類と共同で、第二外国語ごとにクラス分けされます。経済学部に進む学生が大半で、進学後も数学を多用することになるので文系でありながら数学に熱心な人が多いです。
文科三類 文学部と教育学部に進む学生が多いです。文学部には哲学、歴史、文学、心理学など様々な専修課程があります。
理科一類 学年の約半分が理科一類に属しており、大きな科類です。理科二類・三類よりも物理系の必修があります。逆に、生物系の授業は高校で学んでいないことを前提とした基礎的な部分からはじめることが多いです。
理科二類 理科三類と一緒にクラス分けされます。理科一類よりも生物系の必修が多くなります。反面、物理系の授業は基礎から始めるものが多いです。
理科三類 理科二類とクラスは共同です。とても珍しく、理三というだけで会話の種になります。大半が医学部に進むため、理科三類のみの必修があります。

大まかにな傾向は上記の通りです。どの科類に入学しても、自分の希望の学部に進むためには、入学してからも努力を怠らないことが大切です。

ゼロから分かる進学選択

東京大学には、みなさんがご存じのように進学選択という制度があります。進学選択は複雑な制度で、進学を希望する学科・学科によって違いがありますので、このページでは基本的なことを説明します。

そもそも、進学選択って?

2年生のSセメスターまでの成績で、3年生からの進学先・専門分野を決める制度です。大学入学後、いきなり専門分野を学ぶのではなく、1年半教養学部でさまざまなものを学んで広い視野を持ってから専門分野の研究を始めます。入学時には思ってもなかった学部・学科に進学することもあります。東京大学のリベラル・アーツ教育の一環ですが、それゆえ入学後も「点数」を気にしなければならないのが困りものです(笑)。

成績のつけ方

  点数 備考
80点以上 上位3割前後につけられる成績
65~79点
50~64点 単位として認められるのはここまで
不可 49点以下 単位としては認められない。再履修が必要な場合もあります。

大学の成績は、講義ごとに100点満点で成績がつきます。点数と成績の関係は上記のとおりです。可以上の点数をとれば、単位として認められます。単位を落としても、科目によっては救済措置がある場合もありますが、その場合の点数は低めになることがほとんどです。進級の際には一定の数の単位を揃えなければなりません。

進学選択で使われる成績

進学選択の結果は「揃えた単位の点数の平均点」によって左右されます。簡単に説明すると、「平均点が高い人から希望の学部・学科に進学できる」ということです。進学選択に使われる平均点ですが、その算出方法も少々複雑です。おおまかには、必修の単位と、選択科目の上位○単位分の平均点が計算されます。

進学選択のスケジュール

進学選択には第一段階から第三段階があります。つまり、3回チャンスがあるということです。
その年によって、それぞれの学科に進学できる最低点(=底点)は違います。希望する学科が人気の場合は、より高い点数が必要になります。その年、どこに希望が集中しているのかは、実際に振り分けられる前の志望集計で知ることができます。そのデータをもとに、戦略を練る人も一定数いますが、希望の学科の例年の底点より高い点数を最初からとれていると精神的に負担が減ります(笑)。一方、希望する人がおらず、底点がつかない学科というものも例年あります。底点がつかないことを、底割れといい、第一段階と第二段階で進学先が決まらなかった場合は、そうした底割れの学科に回されることになります。自分の興味のない学科に進むことにならないように、しっかり勉強しましょう。

指定科類と全科類枠

平均点が高い人から希望の学科に進学できる、と説明しましたが、そうならない場合もあります。指定科類枠と全科類枠というものがこの逆転現象を引き起こすのです。指定科類枠とは、「法学部には文科一類から○○人」といったように、科類ごとに割り当てられた定員の枠のことです。一方、全科類枠は科類による制限のない学部の定員の枠のことです。
指定科類枠をもつ科類からは、全科類枠より低い点数でも進学できることが多いです。入学前からどこに進学したいか考えて、科類を選ぶことも重要ですが、進学選択では文系から理系の学科、理系から文系の学科に進むことも可能です(一部、そうではない学科もあります)。「入ってからがんばる」というのも一つの手です。

東京大学は専門的な知識を学ぶ学科に進む前に、1年半の猶予期間を設けています。その間に少しでも興味のある講義や、いままで全く触れてこなかった講義をとってみましょう。入学する前に考えていた学科とは違う学科に進む人も多いです。いざ学科に進学するときに選択肢が狭まらないように、入学してからも努力を怠らず、進学選択の制度を上手に使いましょう。

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